学生時代に写真を撮る機会があり、それなりにたくさんの人物写真を撮っていた。
社会人になって数年後に独立してからウェブのデザインをするようになって、デザインの重要性もあるが、やっぱり文字と写真つまりコンテンツが最も重要だという思いに至り、写真の力を身につけることを決意した。
それからいろいろと勉強もしたし実験もした。
やってみないことには判らないし、やってみることで新たな道も見えてくるから、とにかくテストシュートはたくさんやっている。
写真を仕事として取り組んでいったとき、まずは『撮れて当たり前』ということが前提となっていた。言葉にすると簡単なことだけど、ここで言ってる『撮れて』というのは使える写真が撮れていること、押さえなければならないところをちゃんと押さえているということなど多くを含んだ言葉だ。『使える写真』というものも多くの意味を含んだ言葉だけどね。
実際に撮影する対象は様々で、それぞれにシャッターチャンスは何処か、主となる被写体は何か、使用目的は何か、必要カット数や枚数はどうか...などいろんなことを頭に入れて取り組んでいる。
『撮れて当たり前』を前提にあとは表現。
人でもモノでも風景でも、何に使うのか、何をどう見せたいのか、何を伝えたいのかということをいかに写真に込めるかなんだけど、どれだけのことを考えて、その考えたものを写真として再現するか...という感じだな。表現というよりは再現だね。
仕事の種類によっては、これらのことをどんどんと短時間で考えて動いて撮ってを繰り返すこともあれば、使う一枚のためにじっくりと取り組めることもある。
体力・気力・集中力・観察力・洞察力・コミュニケーション能力・想像力・発想力・構成力・表現力...
いろんなものが必要で、そういう意味でも結局写真分野だけに限らず多くの場で役立つ能力が写真の仕事に携わって身に付いていったと思う。